富田林市きらめき農業塾
運営委員会会長/新規就農サポートリーダー
富田林市の農業を創造する会 担い手育成部会長
おおきにアグリ株式会社 代表取締役/ナカスジファーム 代表
市内の有志農業者により、平成27年に「富田林市の農業を創造する会」を設立しました。農業の未来を考え、研究行動し、会員が相互に協力しながら課題に取り組む体制を構築しました。
大阪府とJA大阪中央会が主催する新規就農村事業「新規就農『はじめの一歩』村」の研修受け入れ団体として参画し、2年間にわたり、大阪府内の就農希望者31名の研修を受け入れました。農業に関心がありつつも、接点を持つ機会がなかなかなかった社会人等を対象に、土日を中心とした研修プログラムを提供。このうち約半数が、就農または就農に向けた農家研修など、「二歩目」の研修に進んでいます。
市内の有志農業者により、平成27年に「富田林市の農業を創造する会」を設立しました。農業の未来を考え、研究行動し、会員が相互に協力しながら課題に取り組む体制を構築しました。
・ナス、キュウリ、海老芋等の産地品目をメインとする農家が中心ですが、トマト、ネギ、ブルーベリー、いちご…その他一般的な野菜をメインにする農家もいます
・産地型の大量少品目でJAや量販店向けに出荷する農家が多いですが、個人宅配で中量中品目、少量多品種の生産・出荷をする農家もいます
・主に慣行栽培ですが、市内には有機・自然栽培を行う農家もいます(紹介します)
過去の事業で協業した経験から、大阪府、JA、富田林市、その他外部事業者との連携体制があります。農地の紹介・斡旋や行政主催の勉強会への参加、外部事業者(株式会社マイファーム)等との事業連携等もできます。これまで蓄積してきた経験をもとに、地域内外の多様な関係者で、この事業を育てていきます。
「富田林市の農業を創造する会」は、地域で代々農家を営むメンバーが中心となって組織しているため、地域からも厚い信頼を寄せてもらえています。そのため、高齢化による離農等の情報が集まりやすく、農地や高額な農機具も、次の世代に橋渡しやすくなるような役割を果たすことができます。地域にとっても、これから就農を目指す方にとっても、無駄が生まれにくく、投資=リスクの少ない就農のお手伝いをすることができます。
上述の投資・資金面だけでなく、地域との関係性構築や、円滑な指導・技術の習熟のためには「日々のコミュニケーション」をもとにしたサポートが重要だと私たちは考えています。研修の運営とは別に、「新規就農サポートデスク」を設け、以下のような多様な内容に、手厚くサポートしていきます。なお、サポート人員は先輩新規就農者が中心となっており、年代や農業経験年数も様々ですので、気軽にご相談ください。
大阪府藤井寺市出身。22歳から人材会社のOLとして東京で過ごす。電車の中吊り広告で見た「農業が日本を救う」という言葉から就農を志すようになり28歳で退社、以降5年間、全国各地で飛び込みで農業研修に参加。香川で見たネギ畑の美しさから、ネギでの就農を決意した。大阪に戻り、ナカスジファームで2年間研修。土地、機械、作業場、取引先紹介…その他あらゆる相談事に乗ってもらい独立に向けサポートしてもらった経験と感謝から、自身も次に農業を志す方々へのサポートを通じて恩返しできたらという思いを強く持っている。
非農家出身で物流関連の会社経営者。農業をやりたいという思いから平成29年の「はじめの一歩」村に参加、富田林市に通い始める。地元農家との交流の中で「農家社会の常識は一般ビジ ネス社会の非常識」と感じることも多く、自身の経験や知見が地域の農業に役立つこともあるかと考え「おおきにアグリ」に参画。
「自分一人が新規就農するよりも数十人数百人の新規就農者さんのサポートに回る方が大阪の農業に貢献できるはず。就農を目指す方々にはよりハードルの低い入口環境を提供できるようサポートします」